楫ゼミ展「違和感」開催中
2018年12月6日

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楫ゼミ展2018 「違和感」

武蔵野美術大学芸術文化学科3年 芸術文化演習Ⅰ
会場:武蔵野美術大学 9号館・6階 apmg(ギャラリースペース)
会期:12月3日(月)〜12月8日(土)
時間:10時〜17時(最終日は15時まで)

本展覧会は、3年ゼミのメンバーが共有するテーマを話し合いで決め、その上で各々の関心事のフィールド上で個別の研究テーマへと発展させていった、その成果の発表の場です。メンバーは専門性から見ても多彩なジャンルの指向性を持ち、将来への展望もカテゴリーに共通性が見出せていない状況です。そういった現代の多様性を絵に描いたような人的構成の中で、否応無しに最低限のつながりを創るためにとった手段が、テーマの共有化です。
彼らが決めた今回のテーマ「違和感」は、ちぐはぐで、しっくりしていないことを意味しますが、なるほど、毎日あらゆるところで違和感に遭遇するのは私だけではなかったというわけです。人生100年時代と言われ、政治も企業もその対応に追われているものの、どこかで知覚する生身の違和感。欲しいものがいつでも何処でも食べられ、夕方に発注した商品が翌朝には届く便利さに伴う少しの疑問と違和感。メールもラインも便利になったけれど幸せになったとは誰も言わない不可解な違和感。改革の時代だからこその違和感のてんこ盛り。
時代が持つ特性をつかみ、新たな視点での優れた問い掛けによってその本質を探り出し、人の生きる社会の功罪を文化的視点で検証するのがこの展覧会の趣旨であります。完成度や目標の難度に問題点は多々あるものの、メンバーひとりひとりの真摯な力試しとしてご覧いただければ幸甚に存じます。

芸術文化学科 教授 楫 義明

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