芸術文化学科のQ&A

受験生・高校生から寄せられた芸術文化学科(芸文)についての質問にお答えします。

Q.1 受験のための絵を描いたことがないのですが、受験はできますか?

できます。芸文の専門試験には、鉛筆デッサンの他に、小論文、数学1・A、地理歴史があります。この4科目から自分の得意な1科目を選んでください。その1科目とムサビが作成する国語と英語の2科目、計3科目で受験する「一般方式」、共通テストと専門試験を組み合わせる方式や、共通テストのみの受験もできます。

Q.2 共通テストで受験はできますか?

できます。「共通テスト3教科方式」では、①外国語(英語、ドイツ語、フランス語) ②国語、数学1・A、数学II・B の3教科から高得点の1教科 ③6数科から②の教科を除く高得点の1教科の3教科のみで評価します。「共通テスト2教科+専門試験方式」では、共通テストの6数科から高得点の2数科と、学科の専門試験を合わせて評価します。

Q.3 小論文にはどのような対策をすると良いですか?

小論文では、問題の主旨を理解しているか、設問に対する自分の考えが明快に書かれているか、文字数の過不足や誤字脱字がないか、などを重視します。芸術文化に関する書籍やニュースを読む、展覧会などに足を運ぶ、などを通して、社会の中での芸術文化の役割について考え、1,000文字程度の文章を書き、他者に読んでもらうことを勧めます。

Q.4 鉛筆デッサンにはどのような対策をすると良いですか?

質感や形、色の異なる物を複数用意して、それらを組み合わせて構図を考え、物をよく観察して、硬い鉛筆から柔らかい鉛筆までを使い分けて描く練習を勧めます。本学Webサイトで公開している過去の合格作品と教員コメントも参考にしてください。学校や予備校の先生、オープンキャンバスや個別相談会でアドバイスをもらうことも勧めます。

Q.5 面接にはどのような対策をすると良いですか?

なぜ「ムサビの芸文」で学びたいのか、4年間を通して何を学び、将来何を目指しているのかが重要です。自分自身を客観的にふりかえると共に、これまでの自分自身と芸術文化との関わり・体験などを思い返し、身近な人に実際にプレゼンテーション(説明)をし、意見をもらうことを勧めます。相手に自分を伝える方法を見出してください。

Q.6 芸文は理論を学ぶ学科というイメージがありますが、アートなどの実技はできますか?

できます。「理論と実技」が芸文の学びの両輪です。1、2年次に、初めて体験する人も無理なく学ペるようにデザインされている絵画や立体などについて学ぶ実技授業があり、基礎から学ぶことができます。3、4年次の専門課程では、アート表現を専門とする授業やゼミ(少人数での数育)で、実技と理論を合わせて深く学ぶこともできます。

Q.7 芸文で学ぶ美術史と、他大学の美術史学科との違いは何ですか?

他大学の美術史学科では作品・作者を中心とした美術の歴史を深く学びますが、芸文では、西洋・日本美術史を通史でしっかり学んだ上で、作品の鑑賞者も含めた総合的な社会・文化状況も幅広く学び、芸術文化と社会をつなぐ実践への活用につなげるのが特徴です。またムサビ全体の授業でさらに専門的に美術史を学ぶこともできます。

Q.8 デザインの実技や理論について専門的に学ぶことができますか?

できます。1、2年次に、グラフィック、映像、空間、プロジェクト、ワークショップといった多様なデザインの基本的な理論とともに、デザインに必要なソフトウェアや機材の使い方も含めた表現の技術を学びます。3、4年次では、授業やゼミで自分の研究テーマをより専門的に学び、社会で求められるデザインカとリテラシーを高めます。

Q.9 プランニングやマネジメントの学びにはどのようなメリットがありますか?

プランニング(企画)を学ぶことで、芸術文化と社会をつなぐための発想や分析の方法を学び、人に伝える効果的なプレゼンテーションの能力を高めることができます。また、マネジメント(運営・経営)を学ぶことで、合理的で創造的な実践と評価の能力が身につきます。それらの力は就職活動や社会に出た時に大きなアドバンテージとなります。

Q.10 芸文のアーツプロジェクトに関心があります。どんな活動ができますか?

アートを活用して、学内外の様々な機関や人々とリアルにやり取りし、社会経験を先取りして学ぶことができるのが、芸文のアーツプロジェクトの特徴です。経験を積んだ教員とともに、日常的に学んでいる理論と実技を社会で生かした実感が、皆さんの人間的成長につながります。この経験を生かし、自主的にプロジェクトを立ち上げる学生もいます。

Q.11 芸文の学生は、学芸員視覚を取得しなければなりませんか?

基本的に学芸員資格の取得は任意です。ですが、博物館について学ぶ「ミュゼオロジー」は芸文の柱の1つであり、複雑化する社会を理解する一つの方法なので、資格を取得しなくてもぜひ履修し学んでほしいと考えています。芸文で学び、全国各地の美術館・博物館で実際に学芸員として活躍している卒業生は高い評価を受けています。

Q.12 学芸員と教員免許の両方を取得することはできますか?

できます。芸文では博物館法で定められた学芸員課程科目19単位すべてを、卒業に必要な学科専門科目として履修できるため、教職課程を同時に受講し、卒業時に二つの資格を取得することが可能です。ただし、4年間で必要単位を全て取得する必要があるので、希望する人はきちんと計画を立て、履修を進めてください。

Q.13 卒業後の就職が心配なのですが、卒業生の進路や就職活動状況を教えてください。

就職を希望する学生の8割以上が、学芸員や編集者、企画、広報、デザイナー、教員、アートコーディネーターなどとして、多様なジャンルの企業や機関に就職しています。また、新たな分野で起業したり、アーティスト、マンガ家、批評家、詩人などセルフプロデュース力を持つクリエイターとして活躍しています。教員に随時相談することもできます。

Q.14 デザインやアートのみを専門とする他学科と、芸文の進路・就職の違いは何ですか?

博物館学や美術史、プランニング、マネジメントといった理論と、アート、デザインの実技を学んだ芸文の卒業生は、今の社会が求める「アート・デザイン思考を身につけた総合的な企画力、運営力」を身に付けています。また3年次前期に、実際に社会の各所で活躍する卒業生と一緒に授業を作る機会があるので、進路を考える上で参考にできます。

Q.15 芸術文化学料についてさらに詳しく知りたい場合はどうすれば良いですか?

まず芸文のWebサイトやパンフレットをしっかり読み込んでください。SNSでも日常的な情報を発信しています。そこで感じた疑問や意見を、オープンキャンパス(6月/オンライン、7月/対面、8月/オンライン)や、教員によるオンライン個別進学相談(スケジュールはWebサイトでお知らせします)で伝え、より深く芸文を知って下さい。

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