3・4年次の授業:実践的な専門教育

芸術文化の専門領域を選んで学び、卒業研究・制作につなげる3・4年次

3年次は1・2年次の学びをベースにして、学生が授業科目を選び、自分自身の学びをデザインします。また、3年次の後期から6人の専任教員のゼミに分かれて所属し、芸術文化についての専門性を深めるとともに、4年次の卒業研究・制作につなげます。
ゼミについてはこちらをご覧ください。

3年次:自分の専門性を決める

芸術文化研究A 空間とメディア
担当教員:佐々木一晋

空間表現の可能性を学ぶ

空間を形づくる事物の捉え方、空間の表現技法を学び、社会における空間の在り方を探求します。

2024授業成果物展示
2023授業成果物展示

芸術文化研究B クロスメディア
担当教員:是枝開

絵画に留まらない表現

各自の「嗜好」「趣味」「興味」に関連する小作品を制作し、それを掘り下げ、「クロスメディア」で自由に作品を展開します。

芸術文化研究C 展覧会&ワークショッププロデュース
担当教員:杉浦幸子

キュレーターの役割を体験する

メディアとしての展覧会と、教育プログラムや広報を「学芸」と「運営」の2つの役割に分かれ、実践的に学びます。

芸術文化研究D 世界デザイン文化研究
担当教員:古賀稔章

言語によって世界のデザインをとらえなおす

デザインを通じた世界への働きかけにおいて、過去の事物や言語のなかに埋もれた可能性を批判的に継承し、そこから見出された新たな制作活動のための手掛かりを、言語によって記述します。

芸術文化研究E 美術史・文化史および文章技術演習
担当教員:春原史寛

世界を歴史から捉えて文章で記述する

美術の歴史、文化の歴史がどのように書かれて作られてきたのか、書き手の立場から経験します。アカデミックな研究としての鑑賞・受容から日常的な感覚による自由な鑑賞・受容までの様々なレベルを体験し、対象に応じて自由に解釈の方法を選べるようにします。

芸術文化研究F 映像文化研究
担当教員:米徳信一

映像の魅力と文化を批評的に考える

作品、インフラ、受け手の三位一体が生み出す映像文化について、アートやデザインの機能的な側面から、その表現の価値や特性を考察し、映像文化の今を考える冊子を制作します。

芸術文化研究G 都市と書物
担当教員:磯達雄

都市を多角的に考える

「都市」をわれわれが日常的に接している社会的な環境と想定し、「『都市』はいかに書物化されるか?」をテーマに考察します。

芸術文化研究H 現代芸術論
担当教員:原千夏

芸術と社会の20世紀史

アヴァンギャルドからポストモダニズムに至る美術運動を扱い、理論、実践、社会史的背景がどのようなものであったかを検討します。

芸術文化研究I イメージ人類学
担当教員:中島智

人類を芸術の分野で考える

芸術人類学、とくにイメージ人類学の試みを参照しながら、芸術分野だけでなく、ヴィジュアル・カルチャーにまつわる考察と実験を深めます。

芸術文化研究J マーケティング
担当教員:姫井理子

企業の経営哲学とは

マーケティングや商品開発の仕組みや方法について、ノウハウやスキルを身につけるための実践・表現、コミュニケーション能力を育成します。

芸術文化研究K ブランディング
担当教員:檜原由比子

ブランド×デザインを考える

「ブランド」を頭の中にある実態のない資産と位置付け、ブランディングのデザインに重点をおき、その考え方と手法を学びます。

芸術文化演習I(3年次ゼミ)
担当教員:全専任教員

ゼミについてはこちらをご覧ください。

芸術文化特論II
担当教員:オムニバス

芸文の卒業生から芸術文化と社会をつなげる現場を知る

学芸員、編集者、評論家、アーティストなど、社会の様々な分野で、芸術文化と社会をつなぐ活動をしている芸術文化学科の卒業生を招き、彼らが、自分が活躍する現場について講義を行い、よりリアルなマネジメントについて学びます。

ミュゼオロジーと運営
担当教員:河原啓子

ミュージアム経営を多角的に捉える

ミュージアムの経営は、どのように行われるべきなのか。ミュージアムと展覧会の歴史をふりかえ利ながら検討します。ミュージアムマネジメントの定義や制度、そこに関わる諸項目と、必要な方法論を最新情報のケーススタディを交えて学びます。

ミュゼオロジーと資料
担当教員:春原史寛

ミュージアムを成立させる資料の多面性を把握する

ミュージアム活動の基礎や、学芸員業務の基本となる博物館資料について、あらゆる観点から詳細・専門的に学びます。また、多様なジャンルに渡る資料の扱い方や見方についての正しい知識を持ち、資料に関する情報を十分に引き出して活用する能力を育成します。

3・4年次の選択科目:さらに視野を広げる

編集計画
担当教員:鈴木紀慶

美術批評と紙面設計を同時に学ぶ

美術館、ギャラリーでの企画展を毎週ひとつ選び、紹介・批評文の執筆と同時にデザイン・レイアウト構成し、美術批評の実践と紙面設計とを同時に学ぶ演習です。

ウェブデザイン
担当教員:熊谷篤史

メディア・コミュニケーションの基本をあらためて問い直す

インターネットやWebサイトについて、実習と講義を通して学びます。ネットワークの歴史や閲覧観教の変化などを考慮し、実際にHTMLとCSSを記述してWebサイトを構築します。

イベント計画
担当教員:樋口光仁

イベントをプロデュースできる構想力を養う

ブランド化イベントを中心に、本質を示すコンセプト設定と魅力的な基本計画の立案を講義で学ぶとともに、実施に不可欠な企画書作成とプレゼンテーションを演習します。

Museum Study & English Communcation
担当教員:江口みなみ

自らの視野で国際的な芸術文化を見つめる

履修学生の興味・関心、英語の能力に合わせながら、英語を学ぶ目的・理由を再考し、英語環境に慣れることやその重要性について理解を深めると同時に、国際的な視野から芸術文化について学びます。

絵画III
担当教員:是枝開 結城康太朗

多様な造形要素を分析し、統合する力を身につける

静物をモチーフとして、デッサンと油彩画の制作をします。多様な造形要素の分析と統合を反復して、絵画空間を構築、考察し、絵画制作のプロセスに、デジタルメディアも取り入れ、多様に活用します。

4年次:大学での学びの集大成

芸術文化演習II(4年次ゼミ)
担当教員:全専任教員

ゼミについてはこちらをご覧ください。

卒業研究・制作
担当教員:全専任教員

4年間の最後の授業

卒業研究・制作についてはこちらをご覧ください。

ミュゼオロジー実習Ⅰ・Ⅱ
担当教員:鎮目良文、安斎聡子、全専任教員

学芸員の仕事とミュージアムの使命を現場で体験する

多様なコレクションを有して積極的な展示・教育普及活動を展開する武蔵野美術大学美術館と、芸文が共同開発したカリキュラムで実習を行い、社会と芸術をつなぐミュゼオロジーの意義を実感的に把握します。

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