杉浦幸子
教授 | SUGIURA Sachiko
専門分野
美術館教育学、鑑賞教育学、ミュゼオロジー(博物館学)、AXデザイン、芸術文化を活用したソーシャルデザイン(社会設計)、キュレーション 、アートプロデュース・マネジメント、プロジェクトデザイン、リレーションデザイン
略歴
AXデザイナー/社会設計家(芸術文化領域)/インディペンデント・キュレーター
1966年東京都生まれ。
1990年お茶の水女子大学文教育学部哲学科美学美術史専攻卒業、1995年ウェールズ大学大学院カーディフ校教育学部美術館教育専攻修了。
1990年JRA日本中央競馬会入会、1996年ART&CHILD設立、2001年「横浜トリエンナーレ2001」教育プログラム担当、2002-04年森美術館パブリックプログラムキュレーター、2005-11年京都造形芸術大学プログラムコーディネーター、国際交流グループヘッドを経て、2012年武蔵野美術大学芸術文化学科准教授。2015年より同学科教授。
公益財団法人馬事文化財団 理事、NPO法人芸術資源開発機構 理事。
一般財団法人ひらめき財団 評議員。
公益財団法人日本文化藝術財団育英(奨学金)事業 選考委員。
文化庁 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業 協力者会議 委員(2019-2022年度)、文化審議会文化経済部会第3期アート振興WG 委員(2023年度)。
太田市美術館・図書館 運営委員、小山市立車屋美術館 運営委員、川崎市岡本太郎美術館 施設部会委員、国分寺市 芸術文化振興事業補助制度委員、多摩六都科学館組合事業 評価委員、東京都アール・ブリュット振興事業 アドバイザリーボード委員。
国際博物館会議(ICOM)、全日本博物館学会、日本赤ちゃん学会、日本子ども学会、ミュージアムマネジメント学会会員。
アートを活用し、人が学び、生きる現場をデザインする
私は、年齢や国籍、障がいなどの違いを超え、多様な生を育む人々が、豊かに学び、生きるために、「芸術・文化」に関わるさまざまな「もの、人、場」とのつながりを育む「こと(プログラム、プロジェクト、ワークショップ、組織など)」を「デザイン」しています。特に、過去から現代までに生まれたアート作品とそれらを生み出したアーティスト、そしてアート作品を人とつなぐ「美術館」を活用する、多元的・複合的な「美術館教育」を専門としていることを強みとしています。そして、人とアート作品がつながる創造的行為である「鑑賞」をデザインする「鑑賞教育」に長年携わっています。
芸術文化学科では、世界の縮図、ミクロコスモスとも言える博物館について多角的に学ぶ「博物館学(ミュゼオロジー)」、また、ミュージアムと人と社会をつなぐ「展示」「教育普及(エデュケイション)」「鑑賞プログラム」「アートプロジェクト」のデザインと実践、その基盤となる「アートプランニング&マネジメント」を中心に、座学と演習を取り混ぜた授業を行なっています。
また、主体的・実践的な学習を提供するプラットフォームとして、プロジェクト型学習(PBL)法を採用しています。工芸工業デザイン学科ガラスコースと連携した展覧会プロデュースプロジェクト「Glass and Geibun Project」(2014-2023年)、トタンを素材に作品を制作する現代美術家・吉雄介の30年間の軌跡を展示した「1992板金考ー板金工2022プロジェクト」(2022年)、公益財団法人馬事文化財団と連携し、馬と馬文化の魅力を展示とワークショップで伝える「UMARTsプロジェクト」(2013-2019年)など、多様なアートプロジェクトのデザイン・マネジメントを行ってきました。
また、特に芸術教育の振興の視点から、幼稚園、保育園から高等学校にわたる、異校種間連携プロジェクトに力を入れています。0-6歳の子どもたちが生活する保育園を美術館とするプロジェクト「保育園美術館プロジェクト」(あおぞら保育園・羽村市)(2017ー現在)、中学生とアート・デザインをつなぐ「みらいのたいよう計画シリーズ」(小平市立第一中学校、第六中学校、上水中学校、東大和市立第五中学校、所沢市立三ヶ島中学校など)(2014-2017年)、中学生と大学生が共に展覧会をプロデュースする「富士見丘中学校展覧会プロジェクト」(2016-2021年)、高校国語(古文)の連携授業「現代日本画から短歌を生み出す feat.都立広尾高等学校」(2019年)など。
そして、アートの消滅をくい止めるために、人生の萌芽期にアートとの接点を作り、アートの裾野を広げる研究・実践活動として、乳児(3〜12カ月)とアート、美術館をつなぐ「赤ちゃんとびじゅつかん」を実施しています。(2014年度科学研究費採択。足利市立美術館、大分県立美術館、太田市美術館・図書館、川崎市岡本太郎美術館、川越市立美術館、国立国際美術館、スパイラル、東京都現代美術館、東京都庭園美術館、パナソニック汐留ミュージアム、武蔵野市立吉祥寺美術館など)。また、
「大学博物館」における、ミッション・ビジョンを達成するための
「人材マネジメント」のあり方を調査、分析、検証する基礎的研究(全国大学博物館学講座協議会東日本部会 令和2年度研究助成採択)
「赤ちゃんとびじゅつかん」プロジェクト(2014年度科学研究費採択)
「保育園美術館」プロジェクト
美術館・地域連携プロジェクト みらいのたいよう計画
地域連携プロジェクト みらいのたいよう計画2 小平六中看板プロジェクト
アーツプロジェクト UMARTs2018
アーツプロジェクト UMARTs2017
アーツプロジェクト UMARTs2015-2016
アーツプロジェクト UMARTs2013-2014
3年次選択必修プロジェクト2019 Glass and Geibun Project 2019
3年次選択必修プロジェクト2018 Glass and Geibun Project 2018
3年次選択必修ゼミプロジェクト2013-2017 Glass and Geibun Project
3年ゼミ2018 富士見丘中学校×武蔵野美術大学コラボ「フィーリング展」
3年ゼミ2017 富士見丘中学校×武蔵野美術大学コラボ「コネクト展」
3年ゼミ2016 富士見丘中学校×武蔵野美術大学コラボ「アイ展」
3年ゼミ2016 学内展+プレゼンテーション「シナプス」
アーツプロジェクト アートサイト岩室温泉2015
担当授業
- 芸術文化学入門
- ミュゼオロジーと生涯学習(生涯学習概論)
- ミュゼオロジーと教育(博物館教育論)
- マネジメント入門・実践
- デザイン基礎
- 展示基礎(博物館展示論)
- 芸術文化研究(展覧会&ワークショッププロデュース)
- 芸術文化演習I(3年ゼミ)
- 芸術文化演習II(4年ゼミ)
- アーツプロジェクト
- ミュゼオロジー実習
- 造形総合II類・造形と批評
- 芸術文化政策演習I(大学院)