2021 / 映像デザインI /Bクラス

2021年度1年次の選択授業「映像デザインI」の作品アーカイヴです。コロナ感染予防のため、4週間の授業は全てオンラインで行われました。「つくる」をキーワードに、各グループがテーマやコンセプトを設定し、スマートフォンによる撮影素材をオンライン上でシェアしながら映像制作をしました。

担当教員:米徳信一

『築く』 制作:5G
モノができるまでには過程があり、またモノがあれば、作られた場所や環境が少なからず存在する。見る人にとってはそれが微々たる変化に思えるかもしれない。しかし、過程なしではモノを産み出すことはできないだろう。小さな変化が積み重なることによってひとつのモノが作り上げられる。時間をかけて作られたモノは環境や人とともに時間や場所を築きあげていく。モノが生み出される過程や、それらが築いてきた環境に目を向ける。
つくる -わからない-  制作:A studio.
作る、造る、創る、つくる。様々な姿を持つ「つくる」がわからない。何が「つくる」であるのか。何を何にどのように「つくる」のか。そもそもどこまでが「つくる」の範疇なのか。わからない。「つくる」とは何か。問いの答えを追い続けるなかで、次第に「つくる」自体が曖昧になっていくのを感じた。本作品はこの空を掴むような思考回路を一時停止し、現時点での結果としてある「わからない」を記録し、思考を整理するものである。
つくる  制作:セプテム
「つくる」とはなんだろうか?その定義は幅広く、その意味する対象も行為も枠に囚われない。この映像では、芸術文化学科で行った論文、デッサン、絵画などの様々な「つくる」に注目した。創作を行う空間を映す引きの画と作業の手元を映す寄りの画を用いた。芸文の創作の魅力がより伝わるよう心がけて撮影し、私たちが受験生の時に観たかった映像を目指した。この芸文のHPを閲覧した皆様に、芸術文化学科の魅力が伝われば幸いだ。
水でつくられる(非)日常  制作:チーム2-5
日常は「水」よってカタチ作られている。私たちは植物を育て、料理を作り、食器を洗うことなど水は欠かせないものであり、日々気に留めることもなく使っているだろう。チーム2−5は、「つくる」ことの根底には「水」の存在がないと、つくることは成り立たないことに気づいた。もしも取り留めのない日常にある水が無くなったらどうなるのか。つくることと水の関係性から、世界が水によって成り立っていることを実感してほしい。
身近な「つくる」~イマジネーション~いつもそばに 制作:加工食品
絵に料理に粘土、日常はあらゆる「つくる」で溢れている。 特に私達美大生にはよく当てはまる行為だ。 そんな中で「つくる」に対して作業的になったり、なんだか上手くいかなくて投げ出したくなる。 そんな時きっかけを与えてくれるのはイマジネーションの妖精「イマジーくん」 何処からともなく現れては「つくる」を面白くするヒントをくれる。 彼らは見えないけど、いつもそばに居るんだ。
Inspired by  制作:月の荘
この世界は多くのものに溢れ、私たちはそれらに多くの刺激を受ける。それは「つくられた」ものという結果にだけでなく、ものを「つくる」という過程にもいえることではないだろうか。「つくる」ことに行き詰まったときや自分の「つくる」ものに新しさを求めるとき、自分の中だけで模索するのではなく、世の中のさまざまな「つくる」に触れていきたい。本作は「つくる」が新たな「つくる」を生み出す刺激となることを伝える物語だ。
創造は連鎖する  制作:apm108B
絵画、立体造形、映像、小説… 同じように作品を鑑賞しても芸術から感じとることは誰一人として一致しない。一人ひとりの身体を通して、作品は変化するのだ。私たちはこの作品を制作する上で相手に制作意図がそっくりそのまま伝わらないことに恐れず、その違いを楽しむことで芸術の豊かさを表現することを試みた。作品から受けたイメージを形にして繋いだ「インスピレーションゲーム」に正解は無い。
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