サミット・エコバッグデザインプロジェクト
サミット・エコバッグデザインプロジェクトは、首都圏でスーパーマーケットを営むサミット株式会社との産学共同プロジェクトです。レジ袋の削減を実現するために、芸術文化学科1年生から3年生まで15名によるアーツプロジェクトとして2018年4月からエコバッグのデザインに取り組みました。はじめに環境問題や消費文化を探り、企業や売り場での調査、お客様のニーズを把握しました。環境問題に対する問題提起と実際に使える商品をデザインするため、コンセプトづくりからデザイン、試作品の制作を重ね、2020年1月22日に商品としてサミットストア全店(116店舗)で販売が開始されました。
リサーチ
エコバッグをデザインするにあたり、環境問題への取り組み、エコバッグの事例、生活文化など、幅広いリサーチをもとに取り組むべき課題を確認しました。また、サミットストアのさまざまな部署で働くサミットの社員とともに、エコバッグのアイデアやデザインの可能性を探りました。そして、お客様へのリサーチにより、どのようなデザインのエコバッグが求められているのかを把握しました。
デザイン
多くのデザイン案を考え、ラフスケッチを描いてはメンバー間で意見交換を行い、ブラッシュアップを重ねていきました。デザイン案は、サミット本部の各部署から意見をいただき、色や形、柄やイラストレーションなどのイメージ、また素材による強度、大きさや折りたたみ易さ、携帯性などの使い勝手まで、エコバッグを使う人の視点からデザインを検証しました。
試作
実際に形にすることが可能なのかを検証するために、試作品を制作しました。試作品が完成すると、さまざまな大きさや形の物をバッグに入れ、扱いやすさや、持ちやすさなどの使い勝手を確認しました。また、バッグなどのデザインを手がけている武蔵野美術大学の卒業生でもあるプロのデザイナーにも意見をいただき、製品としての完成度を高めていきました。
プレゼンテーション
このプロジェクトでは、2018年7月、10月、12月の計3回のプレゼンテーションを行いました。毎回のプレゼンテーションでは、同席されたサミット各部署の方との意見交換、また多くの社員の方々からのご意見を集めていただき、ブラッシュアップを繰り返しました。そして、最終プレゼンテーションの翌年、製品化に向けた工場での試作を経て2020年1月の販売に至りました。