届くように伝える
パナソニック汐留美術館/宮内真理子さん

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宮内真理子
MIYAUCHI Mariko

2002年度卒業
パナソニック汐留美術館  学芸員

 学生時代に杉浦幸子先生の指導で、美術館にて来館者の鑑賞体験を深めるプログラムを考案して実施しました。この経験を通じて美術館が帯びる、来館者や展覧会に関心のある方ひとりひとりに向けての、「届くように伝える」という使命を知りました。
 学芸員の多岐に渡る仕事の多くは、「届くように伝える」目的でなされます。例えば、ポスターやチラシで展覧会の趣旨や魅力を「発信」し、会場に作品や資料を「展示」し、図録の「編集」に携り、論考や解説を「執筆」します。またギャラリートークや講演会などの催事で「話し」、来館者からの質問に「回答」もします。こうした際に意識する、基本的かつ重要な使命のひとつを学んだのが、芸術文化学科での実践的な活動の場でした。

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「ジョルジュ・ルオー 名画の謎展」でのギャラリートークの様子


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「パスキン展」会場風景。展示作品のテーマや時代に合わせた会場造作と照明を施し、作品の魅力を伝える一助とした


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