メディア変換における創作と連鎖:『絵本 化鳥』とクリエイター

絵本 化鳥

課外講座
(学内関係者のみ)

メディア変換における創作と連鎖:『絵本 化鳥』とクリエイター
「メディア変換における創作と連鎖:『絵本 化鳥』とクリエイター」と題し、泉鏡花の原作『化鳥』をもとに、「絵本」と「アニメーション」を制作した4名のクリエイターをお呼びする豪華な企画です。
創作物があらゆるメディアに変換される現代において、作り手やつなぎ手として重要な、創作の連鎖をテーマにお話を伺います。

日時:2018年10月15日(月)16時30分〜18時00分
場所:武蔵野美術大学 2号館・205教室
対象:武蔵野美術大学 全学生・教員・職員
登壇者:中川学氏(イラストレーター/瑞泉寺住職)・泉屋宏樹氏(グラフィックデザイナー/版画家)・青木香氏(映像ディレクター)・山口智氏(ミュージシャン)
主催:武蔵野美術大学 芸術文化学科
協力:泉鏡花記念館(金沢文化振興財団)

〈講座趣旨〉
幻想文学の大家、泉鏡花(1873-1939)が、23歳のときに発表した短編小説『化鳥』。母親の教えにとらわれ、回りの人をみな奇怪な動物と見ていた主人公の少年廉が、不思議な体験を経て、心の成長を遂げる幻想的な成長譚。廉の一人称で語られる世界では、母親が世俗を超えた美しさの象徴として描かれ、そこには鏡花自身の亡き母への憧憬も込められていると言われる。
この課外講座では、「小説」として表現された『化鳥』を、「絵本』と「アニメーション」という異なるメディアで変換し、再表現した4人のクリエイターをお招きする。泉鏡花の言語表現を美しいイラストレーションによってビジュアルイメージへと変換した、イラストレーターであり、京都の古刹・瑞泉寺住職の中川学氏。泉鏡花の文章と中川氏のイラストレーションを「絵本」にリデザインした、グラフィックデザイナーの泉屋宏樹氏。中川氏のイラストレーションに独自の解釈に基づく動きを与えた、映像ディレクターの青木香氏。青木氏のアニメーションの世界に泉鏡花の幻想性を加え、見る者の心に新たな情景をうかび上がらせた、ミュージシャンの山口智氏。
時間と空間を行き来する、言葉とイメージ、そして音楽の共鳴。4人のクリエイターが、泉鏡花の『化鳥』を出発点に、メディアを変換しながら、新たな世界を生み出した刺激的な連鎖作用を、絵本やアニメーションを参照しながら読み解いていく。

『絵本 化鳥』(2012年、国書刊行会)
ウェブサイト
http://www.kanazawa-museum.jp/kyoka/ehonkecho/design/index.html

関連企画:作品展示
(学外の方にもご覧いただけます)

「メディア変換における創作と連鎖:『絵本 化鳥』とクリエイター」展
課外講座に関連し、『絵本 化鳥』のオリジナルプリントやアニメーション上映、スケッチや下絵などの資料を展示します。
会場:武蔵野美術大学 9号館・6階 apmg(ギャラリースペース)
会期:10月12日(金)〜10月22日(月)※日曜日は閉室
時間:10時〜18時(最終日は17時まで)

〈登壇者ウェブサイト〉
中川学(イラストレーター/瑞泉寺住職)
http://www.kobouzu.net
泉屋宏樹(グラフィックデザイナー/版画家)
http://www.id-izumiya.jp
青木香(映像ディレクター)
http://www.aokawow.com
山口智(ミュージシャン)
http://yamaguchimusic.com/

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