青木村アーツプロジェクト2024 展覧会「あおてん―そこのけそこなし青天井―」

青木村アーツプロジェクト概要

2024年度開始のこのアーツプロジェクトでは、長野県東信・上田地方にある青木村（長野県小県郡）の教育委員会と連携して、学生・教員が青木村を実際に訪れて、その自然・社会・文化を実感的にリサーチした成果として作品などを制作し、青木村郷土美術館などを会場に、美術館収蔵のコレクションを活用しながら展覧会を企画・運営します。
　首都圏・都市部出身の学生が多いことから、これまでに体験の少ない農山村の環境に出会い、外部と内部の中間に立った短期滞在者・観察者の観点から、村民や観光客が明確には気付いていなかったり、日常に溶け込んで見えにくかったりする地域の特性や魅力を感じ取って、作品や展示として提示し、展覧会来場者とのコミュニケーションを目指します。また、学生にとっては、自分の出身地域や生活圏の環境を相対化して把握し直す機会ともなります。

武蔵野美術大学芸術文化学科・青木村教育委員会連携企画青木村アーツプロジェクト2024
展覧会　あおてん ―そこのけそこなし青天井―

会期：2024年7月23日（火）～8月21日（水）
会場：青木村郷土美術館企画展示室ほか（長野県小県郡青木村当郷2051-1）
開館時間：9:00～16:30
休館日：毎週月曜日・祝祭日の翌日
入館料：一般200円、学生150円（高校生以上）、児童生徒100円（小中学生）
主催：武蔵野美術大学芸術文化学科研究室
共催：青木村教育委員会
協力：青木村郷土美術館、INPIT長野県知財総合支援窓口、旅するムサビプロジェクト
展覧会についてのお問合せ：aokimuraarts@fs.musabi.ac.jp（芸術文化学科）
美術館についてのお問合せ：tel.0268-49-3838 / fax. 0268-49-3838 / bijutukan@ued.Janis.or.jp

展覧会趣旨

　「あおてん」。青木村でどこまでも広がるいろいろな「あお」から発想したことばです。
　青木村をはじめて訪れた、東京にある武蔵野美術大学の学生たちが、この村に滞在してみつけた新たな魅力や、まだ知られていない表情などをアートで表現して、青木村の「色」をテーマにした展覧会でお伝えします。
　青木村をテーマとした学生の作品と、学生が独自の視点で郷土美術館のコレクションから選んだ作品の組合せがうみだす美術の広がりに加え、さらに、さまざまな美術の表現を味わえるように、武蔵野美術大学で絵画を学ぶ学生たちの作品も特別出品します。地域の自然・社会・歴史・文化などをアートな色彩で感じる機会をお楽しみください。
　この展示は、学生たちがフィールドワーク（現地調査）で見つけた青木村オリジナルの「色」が、ひとつに集合してたがいに関わり合う色相環（赤や青、緑といった色味の性質を、輪のかたちで順番にならべたもの）からイメージして展開しました。地域にしかない色や、ある場所やある時にしかない色の見え方があるはずで、そのような身近な色という存在に注目することで、青木村の独自性が楽しく見えてくると考えたのです。
　武蔵野美術大学芸術文化学科では、芸術文化の社会活用について教育・研究・実践をしています。学生たちが社会で企画を実施しながら学び、その成果を地域に伝える授業「アーツプロジェクト」のひとつとして、新たな試みとしての「青木村アーツプロジェクト」を2024年度にはじめました。

企画・運営；芸術文化学科学生4名
担当教員；春原史寛（芸術文化学科教授）、下川晴葵（芸術文化学科助手）

展覧会公式キャラクター「青木三山さん」

会期中に美術館が行うイベント

※お問合せは美術館までお願いします。

FicxMoCによるShadjection（シャジェクション）特別展示
FicxMoCとは株式会社ツカダファイネス（長野県岡谷市）のキャンプギヤのことで、Shadjectionとはこのキャンプギヤを用いた光と影の影遊びのことです。湖盆点前のお茶席では、Shadjectionによる光と影の演出を行います。
日時：展示は会期中実施、夜間開館時には点灯も予定しています。
会場：美術館内外

湖盆点前による特別茶会（長野県諏訪市梶の葉庵）
湖盆点前とは煎茶と抹茶を同時に差し上げる世界初の点前です
日時：8月9日（金）10：00-15：00 ※お菓子がなくなり次第終了
会場：美術館内
参加料：1,500円（煎茶2煎、お菓子［武蔵野美術大学芸術文化学科協力］、抹茶１服）
※別途、美術館入館料が必要となります。