DAY3:レインボーライン山頂公園見学
三方五湖風景観察

日時:2024年10月14日
調査地:国立若狭湾青少年自然の家

レインボーライン山頂公園
三方五湖風景視察

 

二日間過ごした「国立若狭湾青少年自然の家」に別れを告げて、私たちは「三方五湖」と呼ばれる若狭湾に広がる五つの湖に向かいました。

全長11.4kmにも及ぶドライブコース「県道三方五湖レインボーライン線」の山道と湖が織り成す絶景を横目に、バスに揺られること30分。「レインボーライン山頂公園」に到着しました。

ここは、三方五湖と若狭湾を真下に眺めることのできる展望公園で、リフト・ケーブルカーで登った先に広がる360度の大パノラマを目前に、併設されたカフェ、レストラン、ショップ、足湯なども楽しむことができます。

また、ここではちょっとした課題として、それぞれ紙とペンを用意してスケッチを行いました。この日は天気にも恵まれ、風が気持ち良い絶好のスケッチ日和でした。どこまでも続く壮大で穏やかな風景を、思い思いのタッチで表現しました。

縄文博物館・年縞博物館

続いて訪れたのは、「若狭三方縄文博物館」と「福井県年縞博物館」です。この二つの博物館は、道の駅と一緒に「縄文ロマンパーク」という公園内にあります。

まず、「道の駅三方五湖」に立ち寄り、昼食やお土産探しを楽しみました。
若狭名産の「紅映梅」や「鯖寿司」、「へしこ」、新鮮な地元野菜や果物など豊かな恵みを堪能しました。

「若狭三方縄文博物館」では、鳥浜貝塚で発掘された国の重要文化財にもされている木製の遺物などが展示されていました。

まずは、その数の多さと保存状態の良好さに目を奪われます。また、土器や木器についてのパネル展示、剥製やレプリカを用いた体験を重視した展示を通して、“縄文環境”が伝え続ける自然と共生することへのメッセージを感じ取ることができました。

続いて、「福井県年縞博物館」ではスタッフの方のガイドを受けながら「年縞」について学びました。
年縞とは、長い年月をかけて湖や沼に堆積した層が縞模様を描く湖底堆積物のことで、一年で一層形成されます。

三方五湖のひとつ「水月湖」は、この年縞がなんと約7万年分形成されていて、世界最長の長さを誇ることから地質学や考古学における「世界のものさし」として太古の自然環境を探る手がかりとなっています。

中でも、実物の年縞7万年分を全長45mにも及ぶステンドガラスにした展示は圧巻でした。

展示の工夫が随所に凝らされ、学ぶ楽しさを感じる貴重な時間となりました。