ART INSTALLATION

福井県若狭地方の地域文化を背景にした
アートインスタレーション

若狭地方の風景や若狭塗箸の美しい模様に
着想を得たこのインスタレーションは、
五感を刺激する新たな知覚体験を提供します。

空間デザインについて

若狭地方の地域文化を背景にしたこのアートインスタレーションでは、風景や若狭塗箸の美しい模様をモチーフにした空間で、五感を通じた体験を楽しめます。本企画展では、「箸袋型リーフレット」や「映像」などのノベルティを通じて、若狭地方の風景や若狭塗の歴史についての理解を深める機会を提供します。

会場内には、リアス海岸を模した大きな布地の地形が設置されており、鑑賞者はその空間に身を寄せながら、若狭地方の景色や若狭塗を感じ取ることができます。また、鑑賞者同士の対話が自然と生まれる場となることを目指しています。

若狭塗箸の製造工程で生まれる端材「ぺっちん」と地元企業から提供された余材(布地)を活用し、ぺっちんが布地を滑る様子を観察したり、布越しに触れたりする体験が楽しめます。布地の揺れや音を感じながら、箸の先が持つ物語を想像することで、大人から子どもまで五感を通して空間全体を楽しむことができます。

はしのおはなし
(箸袋型リーフレット)

箸の製造工程で発生する端材(ペっちん)。ぺっちんの先にあった箸は<誰かの食卓>につながっています。これらの端の先にあった箸は、誰かの誕生日のために贈られ、今も使われているかもしれません。会場で配布されている箸袋の内面には、箸から想像されるさまざまなストーリーを描き留められるようになっており、会場内の空間に貼り出され、展示空間を彩ります。

はしのさき
(コマ撮りアニメーション)

ぺっちんの先にあった箸は、「まぜる」「つまむ」「刺す」「切る」など、さまざまな動作を通じて生活に役立つツールです。この箸から生み出される動作や音を素材にして、ストップモーション(コマ撮り)映像を展示します。日々の暮らしで使われる箸から広がる場面を想像し、小さな文化の存在を考えるきっかけを提供します。

PROJECT MEMBER

企画・制作・運営:
武蔵野美術大学芸術文化学科佐々木ゼミ3年、
福井県内学生(仁愛女子短期大学生活科学学科吉村ゼミ)
監修:佐々木一晋(武蔵野美術大学芸術文化学科)
原田周子(SH ARCHTECTS 代表)
協⼒企業(五十音順):
株式会社内藤、株式会社ニシヤマ、
株式会社マツ勘、森木地店、
株式会社若狭塗センター、若狭塗箸協同組合