協働するための知識や理解力

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西まどか
NISHI Madoka

学部(学士)2009年度、大学院(修士)2012年度卒業
誠文堂新光社 アイデア編集部

私は現在、総合出版社のデザイン部門で、雑誌・書籍の編集に携わっています。編集者の仕事は華やかに見られることもありますが、一冊の書籍を完成させるまでの業務は多岐にわたり、地味な裏方仕事が中心です。文章を扱うのはもちろんのこと、デザイン、印刷、流通販売と、それぞれの場面でその道のプロの方々と協働するための知識や理解力が求められることもあり、本への関心や企画立案のための発想力のみならず、予算組や進行管理など総合的な能力が求められる職種です。
芸文のカリキュラムは横断的な分、それらが将来の自身の活動にどのように接続していくのかが見えにくい側面もあるかと思います。しかし、そうした環境で壁を作らず学んだ多様な知識や技術が、日々の業務の悪戦苦闘のなかに活かされていると実感します。一見一本の線に繋がらないような事柄も、実は深く結び付いている、芸文はそんな学びと経験が得られる場だと思います。

編集に携わるデザイン誌『アイデア』(画像は2017年12月刊行の376 号)

編集に携わるデザイン誌『アイデア』(画像は2017年12月刊行の376 号)


担当した書籍(田中治久/ hally『チップチューンのすべて ゲーム機から生まれた新しい音楽』(2017年)

担当した書籍(田中治久/ hally『チップチューンのすべて ゲーム機から生まれた新しい音楽』(2017年)


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