次世代の美術キャリア教育を目指して
久保 遊
KUBO Yu
2007年度卒業
高等学校教員
東京都の高校で工業・工芸系の教員として勤め、専門的な学びを選んだ生徒を教えています。多くの生徒が三年間で学んだことと卒業後の進路をどう結びつけていくかについて悩みます。そうした進路指導での場面で、俯瞰的な視点からアートやデザインとの多様な関わり方を芸文で学んだことが活きていると思います。
日本の美術系大学は先進国の中でも未だ、基礎画力に重点をおいた入試を行っていますが、現在の高校の美術教育とは乖離しています。そこで大切なことは、自ら考え発信する思考と表現の自由さです。美術予備校に頼らない進路指導を念頭におきながら、自由で豊かな美的教養への道のりづくりを目指しています。
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