このレンズの特徴は"レトロフォーカス"という、望遠レンズとは違った特殊な構造を持っている所です。望遠レンズとは違い前面に凹レンズ、後面に凸レンズが入っています。
そのため、レンズをズームするとレンズが短くなり、レンズを広角にすると長くなるようになっています。
それではレンズのズームリングを動かしたときの違いを映像で確認してみましょう。
カメラを普段触らない人からすれば少しびっくりしたかもしれません。レトロフォーカスの特徴として、従来タイプのモノよりもレンズの長さが長いという特徴があります。そのためレンズの枚数を増やしやすいのです。
レンズには"収差"と言うものがあり、それレンズの枚数が少ないほど"収差"が生まれます。レンズ枚数が少ないと撮影した写真の像が歪んでしまったり、色がずれてしまうなど、実際に肉眼で見ることができる差ができてしまいます。
そのためレンズの枚数が多いほど再現度が高くなります。このレンズには13群16枚のレンズが搭載されています。
このレンズが愛される理由は何と言っても、レンズの重厚なデザイン性でしょう。近年のレンズは携帯性やに優れ軽量化されるものも増えていますが、CANONのLレンズは比較的重量があります。その理由はどんな過酷な状況化にあっても優れた、写真・映像表現ができるように、特殊光学材料を採用しているからです。
またこのレンズは防塵・防滴仕様かつ優れた耐久性を持っています。発売から16年経った今でも使い続けられる理由にはCANONの惜しまない努力が反映されています。
前述した通りこのレンズは近年の軽量化や携帯性の強化をされているものとは違い、しっかりとした作りになっているため、950gもの重量があります。
"950g"と聞いてピンと来る方はあまりいないと思います。そこで、このレンズがどのくらいの重量なのか、身の回りにあるものを比較例にリスト化してみました。少しでもこのレンズの重量感を体験して頂ければと思います。
モノ | 重さ |
---|---|
24-70mm F2.8レンズ | 950g |
電話帳 | 1100g |
牛乳1㍑ | 1000g |
週刊漫画雑誌 | 700g |
ペットボトル500ml | 500g |
現在紹介している『CANON LENS EF24-70mm F2.8 L USM』と他のレンズで同じ場面を撮影した場合、どのような違いがあるのかについて検証してみました。(写真はクリックで拡大します)
Masaki Kitahara / 3-C-6