日本の地方都市が世界化の波に生き残るための戦略としての広報活動 2010年パク・ヒジュ(25歳)
グローバル化に従い国という境界はかつてより希薄になり、分割された一つの社会へと向かっている。他のアジアの国々よりも西洋と文化的接触が早く、今日アジアを代表する経済大国、そして観光の国になった日本だが、内需市場の不安、就職難などの経済危機に従って芸術文化事業も停滞気味である。こうした状況を克服できる案の一つとして、芸術文化における可能性がある小都市を開発することの重要性に気がつき、自国を超えて世界に知らせる方法としての広報活動として提案したい。
1.国内、国外の広報を活性化する
東京や京都などすでに海外でも有名な大都市のイメージに隠され、小都市や田舎などに存在する真正な日本の姿が目立っていない。政府と地方自治体が地域発展を推進する政策を広げているが、優れた日本の芸術文化とともに各都市の姿を世界に知らせるためには様々な場面で観光やその地域の良さをアッピールするための広報を活性化する必要がある。
・ネットワーク強化
最近ネットワークを利用し、訪問する所を調べる人々が増加している。 地域広報に関心のある都市とともに広報ネットワークを強化することを目的に新しいウェブを設置する。あるいは、若者が集まるツイッターやブログでも 広報活動の範囲を広げる。
・案内所など施設と人材の強化
小都市に行くと日本語だけの説明が多いのが分かる。もちろん都市固有の雰囲気や特徴を守るべきだが、訪問者のためにある程度の便宜をはかることは、とくに海外から訪問する旅人が増えてくる状況においては不可欠なことではないかと思われる。
美観をそこねる大都市の看板ではなく、大都市に比べて情報が貧弱な点を補完するために各都市に案内所を設置し、地域に詳しい定年退職した人などの専門家、また少なくとも使いやすい 翻訳機械などを配置することが望ましい。
・小冊子やカタログ配布
英語のみではなく、韓国、中国、南米などからの観光客向けの国別の言葉を使った興味をそそられる地図や案内書などを流動人口が多い場所に置く。
2.各地域との協力
大都市の場合、人口が多く活動も盛んで需要と供給が円滑に運ばれているが、小都市は先に挙げた様な問題があり、活動を実施しようとしても人材が限られ、予算の問題も起きる。こうした問題に対して、各都市、各地域が持っている共通点を探り、それを重要視して特徴や魅力として浮かび上がらせる工夫を凝らす。
このような体系的な地域間の協力の仕組みを作れば広報予算の負担も少なくなり、広報から生まれた利益を分配するなど財政的な部分でも有益であると思われる。
以上のことから、日本の小都市に関する活発な広報活動を通じ、日本固有の風景や歴史を対外的にも効果的にアッピールし示していくことで、新たな日本を生みだす一つのキーワードになるのではないだろうか。