データ
灰塚アースワークプロジェクト
2003年に灰塚アースワークプロジェクト実行委員会は翌年の合併などをひかえ解散。
現在はアースワークNPO(仮)の準備期間。
準備期間の連絡先 〒729-3703 広島県甲奴郡総領町下領家280-1
総領町役場 地域活力課内 担当:矢吹・石原・横山
TEL:082488-3062(地域活力課直通)
FAX:082488-2978
URL:http://ew-p.org/
01 概略
1994年度(平成6年) |
灰塚アースワークプロジェクト実行委員会誕生 |
3月「アースワークシンポジウム」 |
8月「サマーキャンプ」(〜8/22) |
10月 「ワークショップ」(〜11/6) |
11月「オープンスタジオ」 |
1995年度(平成7年) |
6月 灰塚アースワークプロジェクト展示会(〜6/25) |
8月 「サマーキャンプ」(〜9/10) |
9月「オープンスタジオ」 |
「ワークショップ」(〜9/25) |
11月 灰塚アースワークプロジェクト・ホームページ開設 |
1996年度(平成8年) |
3月 灰塚アースワークプロジェクト展1994〜1995 |
7月 建設省中国地建管内技術研究大会で局長賞受賞 |
「第1回 子供アースワークスクール」「アースワークスクール in 総領町役場」 |
8月 「第2回 子供アースワークスクール」 |
9月「サマーキャンプ」(〜9/13)「オープンスタジオ」 |
10月 「ワークショップ」 |
1997年度(平成9年) |
3月 「灰塚アースワークプロジェクト事業計画書」策定 |
5月「アースワークスクール(5,6,7月)」 |
6月「アースワーク河川公園」落成式(アースワーク河川公園内作品設置) |
日彰館高校でのアースワーク展(日彰館高校文化祭での作品展示) |
8月「サマーキャンプ」(〜9/7) |
9月 「オープンスタジオ」 |
「アースワークスクール(9,10,1,2,3月)」 |
1998年度(平成10年) |
4月 三良坂町無縁墓地完成 |
5月 企業メセナ協議会98年度第1回助成活動認定 |
8月 平成10年度芸術文化振興基金「先駆的・実験的芸術創造活動助成」決定 「サマーキャンプ」(〜8/30) 「アートスフィア灰塚 '98」(〜9/6) |
9月「灰塚ダム公開シンポジウム」(吉舎町中央公民館) |
10/17 「第3回 アースワークスクール」(総領小学校) |
11月 PHスタジオ「船をつくる話」(三良坂町農業活性化センター) |
1999年度(平成11年) |
8月 「アートスフィア灰塚 '99」(〜11/7)「サマーキャンプ」(〜8/15)「作品ホームステイ」(〜9/12) |
9月 「アーティスト・イン・レジデンス」(〜10月中旬) |
「アースワーク宣言」 |
10月 「オープンスタジオ」(〜10/3) |
12月「第1回 アースワークスクール」 |
■ 三良坂町 |
三良坂地区周辺整備 |
灰塚大橋高欄 |
のぞみが丘無縁墓地 |
■ 吉舎町 |
知和大橋高欄 |
ひまわり護岸整備 |
■ 総領町 |
羽地大橋高欄 |
木屋地区周辺整備 |
倉谷トンネル(総領-吉舎間) |
アースワーク公園 |
□3町全体 |
共通親柱デザイン |
灰塚ダムCI計画 |
アースワーク宣言 |
三良坂地区周辺整備アースワークデザイン計画業務 |
02 灰塚アースワーク
2006年、広島県双三郡三良坂町大字灰塚に、洪水調整用のダムの建設が予定。このダム建設にともなって、変化を強いられる三良坂、吉舎、総領の3町にまたがる周辺環境を保全し、活性化させるために、芸術家や建築家、技術者、自然科学者、社会科学者の混成によるサイト・ジェネレイト・ワークチームが結成された。灰塚アースワークプロジェクト実行委員会は、そのワークチームと地元行政を母体として1994年1月に設立。 灰塚アースワークプロジェクトでは、ダム周辺環境整備にかかわる広大なエリアを、自然と文化の調和した永続的な魅力を持った「環境美術圏」にさせていく試みとして、地域住民と芸術家・建築家の共同作業による環境づくりへの提案および文化活動を行っている。地域振興、景観整備、自然保全、芸術文化教育、情報発信、内外との交流など、その内容と目的は多彩でフレキシブルだが、このユニークで拡がりのある活動のプロセス全体は、地域への浸透にとどまらず、広く国、県、芸術文化関係機関などの関心と評価を集めるに至る。 |
03 アートスフィア灰塚- 環境美術圏づくり
1994年から毎年、夏の期間にプロジェクトに関心のある学生を集め、美術や建築を専門とする講師、自然科学・人文科学の研究者による灰塚エリアの現場を読み込むティーチ・インのワークショップを行い、それをもとにした制作活動を行ってきた。また国内外から作家や専門家が一定期間灰塚に滞在し、提言をプロジェクトにとりいれたり、現地制作を行い、その成果や作品の展示をしてきた。 これらの蓄積のもと、サマーキャンプ、アーティスト・イン・レジデンスなどのソフト事業の総称を、1998年より「アートスフィア(Art Sphere)」と名付け、ダム周辺の整備事業とともに「環境美術圏づくり」を担う半球として展開している。1999年には、地域特性・社会状況を読み込む方法から、キャンプやワークショップなどを教育普及的な活動、展示を中心にした活動、作家滞在型の活動の3つの柱を中心に、「環境美術圏づくり」がより広がりを持つようプログラムを再編した。 |
04 アートスフィア灰塚
平成18年度に国土交通省によるダム整備事業が終了するが、その後も10年100年と引き続き、自然と人間の暮らしが調和するエリアとなるよう芸術環境文化圏の形成を目指し、その基盤づくりに取り組んでいる。2001年度のアートスフィアでは、作品ホームステイ、公開シンポジウム、ビル・アーノルド写真展、ひまわり舞台イベントなどを開催した。 |
05 作品ホームステイ2001 - 概要
【会 期】 2001年9月1日(土) 〜9月8日(土) |
【場 所】 旧顕徳寺(三良坂町) |
【作 家】 伊部年彦 荻野僚介 南川史門 吉野裕 椛島一彦 前田真由美 坂中俊文 その他の作品たち |
バザール(市場)会場に並ぶのは、前年度までの作品ホームステイやアーティスト・イン・レジデンスに参加したアーティストたちの作品をはじめとして、いたるところから集められたさまざまな選りすぐりの作品たち。気に入った作品を選んで自宅などに一定期間展示するホームステイ方式と平行して、バザール会場に来ているアーティスト本人との交渉次第で作品を物々交換で手に入れたり、アーティストが出張制作を行うなど、様々なスタイルを用意した。 |
06 アート・ステュディウム
2週間の集中講義・制作演習。「アート・ステュディウム2001 in 灰塚」では、参加者は樹上に共同で住宅を制作するコースと作品制作を行うコースの二つにわかれ、最終日には、発表・展覧会が行われた。 |
【日 程】 2001年8月27日(月) 〜 9月9日(日) |
【講 師】 岡崎乾二郎 中谷礼仁 小野弘人 長田直之 鈴木満雄 木原進 今田栄 |
【ゲスト講師】 木田元 子安宣邦 松浦寿夫 |
【場 所】 ふるさとセンター田総 |
【主 催】 アート・ステュディウム実行委員会 |
【共 催】 灰塚アースワークプロジェクト実行委員会 |
灰塚アースワークプロジェクト実行委員会が1994年から開催していた短期滞在型ワークショップの「サマーキャンプ」は、2000年度から独立し「アート・ステュディウム」として生まれ変わった。「アート・ステュディウム」では、より専門性を重視し、美術や建築領域、地域的特性の限界を越えて、包括的な学問を探究し、その実践的技法を受け継ぎ生み出す場所として展開している。 |
「アート・ステュディウム2001 in 灰塚」2週間の集中講義・制作演習には、約30名が参加。「家を放つ HOUSEBEYOND」をテーマに、樹上に共同で住宅制作する演習(イエイエ・コース)と、作品制作演習(X-ポジション・コース)を行い、最終日に展覧会を開催した。 |
ステュディウムとは…ラテン語で「学問」という意味を持ち、修道院の設けた学問所を指す。アート・ステュディウムは、課題や具体的な事例を設定し、その解法を集中的な知のセッションによって導き出す場所である。 |
(担当:江上沙蘭)