artist 照屋勇賢/Teruya Yuken


















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コメント

既存のものから全く発想のしえなかったアートを生み出す。照屋さんは、我々が普段見過ごしているもの達に新たな価値を与えたり、紅型のような伝統工芸をあえて現代美術の対象とし、伝統そのものの美しさと同時に社会的な視点を向ける。

現代美術家が伝統工芸に踏み込むのに、反発があることは眼に見えていただろう。しかし、それを乗り越え認められていった一人のアーティストが、感じる、新たな思い。成功を手にすることで生まれた、作品を作る以外の苦悩が切々と感じられた。また一方で、沖縄という場所のこれからを見据えた作品を作ろうという着実に前を向いて進んでゆく姿勢。自らタブーに踏み込む、その原動力はどこから来ているのだろう。照屋さんの作品を早く見たい、そう思った。

そして、海外のアートイベントに参加している彼の話は、国による美術の認識の違いやアートイベントのあり方を率直に知ることができるいいテキストにもなることだろう。
(早坂はづき)