コメント
会田誠さんとインタヴューして、作品の作者に会うことって本当に大事なんだなと感じまた。作品について、美術史や社会の背景を考えることも大事だけど、やはり作家さんの個人的な体験にもとづいて いることが多いと思うので、そういったお話を聞けたことがとても貴重でした。会田さんは、とてもよい方で、風邪をひいていたにも関わらず、丁寧にインタヴューや質問に答えてくれてとても嬉しかったです。
(池内麗佳)
会田さんは、日本独特で日の当たりにくい、なんとも形容しがたい雰囲気などをかなり客観的に捉えていらした。会田さんの作品にある行為や事象は、多くが内に籠っているからこそ生まれる要素を持っているため、作品として公にした時点でその要素が抜け落ちています。例えば美少女を描く事は、隠れて行う一方的な行為ゆえの性的要素がありますが、公に行えばそこから性的要素は抜け落ちる。会田さんの客観性は作品の題材が持つ主観性に反しているため面白さがあるのかもしれないと感じました。
(小黒加奈子)