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アウトサイダーたちを隔てるボーダーの存在
井上茜
障害者たちには多くの「ボーダー」がある。
社会とのボーダーや健常者とのボーダーなど。
それらはいつも「こちら側」が設け、彼らを隔ててきた。
アウトサイダー・アートとは、正式な美術教育を受けていないアーティストが心のままに行う芸術活動を指すが、ここにも障害者と健常者との間の「ボーダー」が存在するとされている。
しかしそれは本当に存在するのだろうか。
彼らの作品そのものよりも、障害の有無に重点を起きアウトサイダー・アートとして取り上げられることへの不信感と、すべてのアウトサイダー・アーティストたちに今なにが必要なのかを考え、提案する。
三鷹市牟礼にある障害者施設「すきっぷ」で働きながら、障害者とアートについて考えた。
数々の問題や不安、弊害を抱える障害者たちにとってアートとは何なのか。アートに何が出来るのか、アートは彼らの生きていく糧となり得るのかなどを彼らと過ごす日々の中で模索し、考察していく。
卒業研究として掲げたテーマであるこの問題を、卒業後も取り組み続け、彼らの人生における新しい選択肢としてのアートを確立したいと思っている。