武蔵野美術大学 芸術文化学科


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Dance Solution
山田庸平  

「ストリートダンス」ー私達日本人は若者が踊るダンスをこう呼んでいるが、これらのダンスの発祥の地である外国にはそのような概念は無く、それぞれの名前でしっかりと認識されている。
「BREAK」「LOCK」「POP」。この3つのダンスはオールドスクールスタイルと呼ばれるもので、様々なダンススタイルへと発展していき、今もなお親しまれているものだ。しかしながら日本において、近年ではマイケル・ジャクソンやEXILEなどのダンスユニットによって多少は理解されつつはあるものの、ストリートダンスはモダン、タップ、ジャズのように、芸術的ダンスとしての社会的認知がなされていないのが現状である。日本で認知されない大きな理由の一つとして、日本人の特性によるものがあるのではないか、と私は考えた。それはタイトルがついている、分かりやすい、ということ。例えばクラシック音楽でも「ピアノソナタ 第1番 ハ短調 作品4」等といった曲より、「運命」だとか「惑星」とかのように具体的なタイトルが付けられた曲の方が人気や認知度が高いのが日本での傾向だ。社交ダンスでは必ず男女ペアで踊るし、甘い恋であったり、悲しい別れであったり、男女の物語であることが決まっている。その点ストリートダンスは私達のイマジネーションに委ねる部分がほとんどなのだ。
そこで私は、日本においてストリートダンスをより身近なものへと感じてもらうために、ストリートダンスの特徴である「動き」に着目し、ストリートダンスコードを制作した。まず、人間のフォルムを幾何形態へと置き換え、抽象化した。さらにそれを関節ごとに大雑把に分解し、一つのピクトグラムを作成する。そのピクトグラムを用いて動きの流れを表すことによって、ストリートダンスの躍動感、リズムを感じ取れるものにした。このコードを見ることで、その人がどのようなダンスを踊ったのか、さらにはどのようなショーだったのかを一目で確認することができる。動きの軌跡をグラフィカルに表現することで、ストリートダンスを違った角度から見て楽しんでいただきたい。