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「Raidy De Hatt ~魔王のルビーの秘密~」はこうして生まれた
熊谷慈
始まりは、いつだっただろう・・・
物心ついたころからずっと絵を描き、ずっと物語を頭に描いていた
いつからか自然に思うようになっていた。
「自分は絵と物語の両方をつくる人として生きていく」
小説家、漫画家、アニメ映画監督・・・
その、目指した肩書きは色々と変遷してきたけど、
やりたいことの本質はまったく変わっていない。
だから思った
「今度は自分がやりたいように、自由に、絵と物語をつくろう」
そんな想いから、この作品をつくりはじめた。
テーマは
“「言葉」と「徹底的に作りこんだイメージ」の同時進行で物語を表現する”
「言葉」と「イメージ」は「物語」を形成する上で切り離しては存在し得ないものだ。
そこで、その二大要素である両者を用いて
既存の表現手法(「絵本」、「漫画」、「小説」などといった枠組み)に
とらわれない柔軟な、自由な形で、
最終形態を「本」とだけ定め、作品表現を行うことにした。
制作するにあたって重要視したことは
「イメージを徹底的に作りこむ」ということだ。
ここで言う「徹底的に作りこむイメージ」は、
具体的には次の2つに区分される。
「登場人物」
「空間」
「登場人物」については、
そのキャラクターにいついて、バックグラウンドを「徹底的に作りこむ」。
服や、食べ物の好み、くせ
身長、誕生日。趣味趣向、思想
生まれた経緯、生まれた場所、その国の環境、文化、思想
両親の人間像
死生観、未来へのヴィジョン
・・・・
挙げだしたらキリが無いくらい。
「これでもか!!」ってくらい作りこむ
「空間」についても同様に、
歴史、統治者、社会の仕組み
逸話、街の性格的なもの
・・・
など、ヴィジュアル的なものはもちろん、
それだけでなく、「バックグラウンド」についても
「徹底的に作りこむ」ことを試みた。
この2つについて徹底的に作りこむことで
作品に奥行や面白みが増す。
そしてそこに
「言葉」
を同時に存在させ、物語を進行させていく。
そして、その「言葉」と「イメージ」を使って
1ページ1ページ表現を選ぶときに、
留意していたポイントが大きく2つある。
「「言葉」と「絵」の特性を考えながら「適材適所」表現方法を選ぶ」ということ。
「視点をどこに置くか」ということだ。
それらは全て、
「飽きさせない画面展開」
というこだわりのため・・だったりする。
そのこだわりが、絶対物語を面白くするはずなのだ。
これらの「試み」、「こだわり」のもと1つの「本」としてまとめることが、
今回の作品の大きな目標なのだ。