武蔵野美術大学 芸術文化学科

arts project

神山アーツプロジェクト

徳島県神山町にある中学校(現在休校中)で行うワークショップに向けて、企画・運営を行うプロジェクトです。 この試みは、カミヤマート(神山+アート)と名付けられ、徳島県がすすめる長期計画「徳島国際文化村形成プロジェクト」をきっかけにスタートしました。 「芸術を社会の中に根付かせていくための実践的な地域活動への参加」という芸術文化学科の理念とが一致し、地域住民と大学が一体となって実現しました。 毎年春に、学生メンバーを募集し、地元の実行委員会の方々と連携しながら、夏期休暇に行う本番に向けて、一から企画をたてていきます。 ワークショップ当日、学生たちは、神山の方々のお宅へ民泊させていただき、家族の一員のように迎えていただきます。 芸術文化学科設立当初からスタートしたプロジェクトということもあり、年々、参加者の数は増加しています。 毎年、試行錯誤し、地域の特性を生かしたワークショップを行っていくことで、アートを介した交流を深めています。

2003年 神山アーツ
2003年活動内容

「家じゃない家で服じゃない服を着て自分じゃない自分になっちゃおう!!」
「コミュニケーション」とは、具体的に何を意味するのか。 様々なかたちを持って私たちの前に現れるコミュニケーションをピックアップし、その掴み所のない言葉に、とことん向い合い、企画に取り組んでいきました。 この企画では、変身、秘密基地づくりなどを通して、自分との対話、他人との協力、自己表現、新たな自分の再発見、これらを通して参加者が様々なコミュニケーションのかたちを経験していくことになります。

2003年 神山アーツ まずは、「なりたい自分」「本当の自分」になるために、いつもとは違う特別な場所=秘密基地を3つのグループに別れてつくります。 秘密基地の土台として、壁や床を真っ白な紙・布で覆った部屋を各グループに与えました。1つ目のグループは秘密基地全体が空になりました。 壁や床に飛行機や虹が出現しました。2つ目のグループは、真っ白な画面に自分たちのからだのかたちを線でたどり、その線をきっかけに、線でくくられた人間が様々な新しいかたちに変化していきました。 偶然から新たな発想を生み、それらで彩られた部屋が生まれました。 3つ目の部屋は、ポケットの部屋です。苺の絵が描かれたポケット、たくさんのお気に入りのものを入れたポケットなど、様々なポケットのついた部屋が完成しました。

これらの部屋を秘密基地とし、そこからインスピレーションを受けて、変身計画書を作成、なりたい自分に変身しました。「秘密基地」そして「特別な自分」。 これらが完成したからには、それを他の人に見せてびっくりさせることにしました。奇襲作戦です。水鉄砲に色水をつけて突撃する者、自慢のポケットを他の基地に移植しに来る者。 ヒトガタに寝転んで作品を乗っ取ろうとする者。 バラエティー豊かな奇襲作戦が繰り広げられました。最後に、朝は普通の格好で集合した参加者たちが皆変身した格好で集いお披露目会を行って幕を閉じました。