OPEN CAMPUS 2016武蔵野美術大学 旅するムサビプロジェクトカルチャーパワー

プランニング「日本の芸術家が上海で評価される点を調査する。」
杉浦ゼミ ホウ カエイさん

中国はこの20年程の間、高い経済成長を継続している。GDPが世界2位なったというニュースもこれを裏付けており、日本人や世界の人々の中国と中国人に対するイメージも、「購入意欲の旺盛な観光旅行者」といったものがあるのではなかろうか。経済発展の20年間に中国の芸術文化も大いに発展した。最近では、2013年10月の「サザビーズ・アジア・40周年記念イブニングセール」で曽梵志の「最後の晩餐」が1億8044万香港ドルで落札された。このような世界的芸術市場で高く評価される芸術作品の広まりを支えるのは、世界各国の富裕層といえよう。
私は日本と中国の芸術文化の交流を実現するための方策を研究するために来日し、大学で学んできた。日本で学んでいくうちに、日本文化の奥深さ、魅力をさまざまな形で体験してきた。このような体験を通じ、日本の芸術家やその作品を中国に紹介し、それが受け入れられて交流が生まれ、お互いの文化の発展に貢献するような展開を生み出したいという風に、来日当初の目的はさらに明確になった。
 現在の中国は発展した経済と日本文化受容の素地のある魅力ある場所である。このような中国だからこそ、今の中国を舞台に文化交流の新しい動きを作り出してみたいと考えた。そこでまずは実際に中国での展覧会を企画・実施し、現地で求められるものをリサーチすることとした。ここで得られたものをベースに、芸術文化交流のための効率的なルートを開拓したいというのが、今回の卒業制作の目的である。
日本の若手芸術家を中国に紹介すること、それは今までに検討してきたような行動を起こすことによってそれなりに達成できる。一人でも多くの人に、日本にはこんなに才能あふれた興味深い作家がいるのだ、ということを伝えられることができれば、それは喜ばしいことに間違いないと思う。