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museum 国立国際美術館/The National Museum of Art,Osaka


















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データ

国立国際美術館

住所:大阪府北区中之島4-2-55
連絡:Tel.06(6447)4680 Fax.06(6447)4699
http://www.nmao.go.jp/
開館:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
        ※展覧会によって、開館時間の変更及び夜間開館することがあります。
休館:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日が休館)、年末年始(12月28日〜1月4日)
        ※このほかに臨時に休館することがあります

●沿革
1970年9月日本万国博覧会終了
1972年7月 日本万国博覧会記念協会が、旧万国博美術館を国立の
美術館として利用されるよう文化庁長官に申し入れる。
1975年12月日本万国博覧会記念協会から万国博美術館の建物を無償で
譲り受ける。
(用地は有償借用)
1977年5月文部省設置法の一部を改正する法律(昭和52年法律第42号)
の施行により、国立国際美術館が設置される。(文部省設置法第36条)
初代館長に本間正義が発令された。
1977年10月国立国際美術館開館。記念特別展「日本の美、その色とかたち」を一般に公開。
1996年3月新館基本設計が完成。
1998年3月新館実施設計が完成。
1999年1月新館建築工事に着手。
2004年11月新館開館

現在はピカソ、ミロ、セザンヌ、ムア、コールダー、デュビュッフェ、ウォーホルといった作品を中心に、美術の多様な展開を紹介する常設展、現代を中心と した美術の国際交流をさまざまな角度から取り上げる特別展、企画展、共催展、今もっとも活躍している内外の若手作家を個展形式で紹介する近作展等を開催 するほかヴィデオ・アー卜等も紹介している。

●〈新館〉2004年開館
開館展:マルシェル・デュシャン展
階数・階高:地下1F〜3F 一部地上12.28m
敷地面積:約16,000m² (大阪市立科学館敷地内)
建築面積:4,289.15m²
延床面積:13,486.93m²
設計:Cesar Pelli&Associates Inc.Architects
   シーザー ぺリ アンド アソシエーツ ジャパン株式会社
主要室内訳(m²)
 パブリックゾーン:1655m²
 事務・管理関係:1033m²
 サービス関係:264m²
 教育(講堂):276m²
 展示室:4290m²
 収納庫:2193m²
 機械室:1365m²
 避難通路・階段:2409m²

●大阪市内への新築移転について
国際美術館の建物は、1970年に開催された日本万国博覧会の万博美術館を活用して設置されたもので、竣工以来すでに30年余りを経過し、建物の老朽化、劣悪な交通事情、内外からの改善要請等、数多くの課題が生じたため新築移転が実施されることとなった。

●組織
職員は基本的に国家公務員。館長も専門職。館長および学芸員は文部技官、事務関係は文部事務官として勤務している。

●予算
日本美術の成立と発展が世界美術のそれと密接に関係を有していることを時代や地域を越えて示すため、バラエティーに富む美術作品の収集を行なっている。 その所蔵作品数は、大橋嘉一コレクションの寄贈作品828点を含む約4000点にのぼり、さらに現代美術作品の体系的な収集を目指して、より一層の内容 の充実をはかっている。そのためか、美術品購入費にウエイトがあるのが予算の振り分けからもみてとれる。

●調査研究
   研究課題
1) 戦後美術における表現形式
2) 現代美術の表現―日本とアメリカ
3) フランスに学んだアメリカの画家たち
4) ヨーロッパ現代美術の特質
5) 現代美術の特質―日本と東欧
6) 日本における現代美術の動向
7) 日本における近現代版画の動向

●刊行物
  1)展覧会カタログ
美術鑑賞ないし研究のための資料として、展覧会開催の都度カタログを刊行してきた。最近に刊行したカタログは次のとおりである。
    〇宮崎豊治−眼下の庭−
    〇安斎重男の眼 1970-1999 + FREEZE(2冊組)
    〇北辻良央−客人の庭−
    〇空間体験
    〇日韓現代美術展
  2)年報
     毎年「国立国際美術館年報」を刊行し、その年度における主要記事、展覧会、所蔵資料、講演会、歳出予算等を掲載している。

●入場者数
 
1998年度43,318人
1997年度60,575人
1966年度47,012人
                   

現代美術中心の美術館だが、平成12年度に行なわれた共催展「世界四大文明エジプト文明展」では、会期中42万人の来場者があった。現代美術展では約一ヶ月の会期中、1万人をこえれば良いほうで、3千人くらいが平均的。平成13年度は、33,915人。

●万博の際に建設された建物について
構造:鉄筋コンクリート造 地上4階、塔屋1階
敷地面積:7、617 m²
建築面積:4、472m ²
建築延面積:10、906m ²
各階床面積と主な施設内容
  B階:4、473m²  展示場、ホール、収蔵庫、機械室、管理室、荷解室
  1階:2、418m²  展示場、ホール、事務室、会議室
  2階:1、850m²  展示場、事務室、資料室
  3階:1、605m²  展示場、館長室
  塔屋:560m²   空調室、クーリングタワー室、エレベーター機械室
  屋外展示場:1、309m²

万博記念公園の中央部に位置し、周辺には国立民族学博物館、日本民芸館、国際児童文学館等の文化施設や大阪大学などがあり、文化・教育ゾーンを形成する重要な施設の一つとなっている。

  (担当:笠井大介)
   ※データ更新:2005年7月