Cultre Power
collector / art critic & journalist 針生一郎/Hariu Ichiro


















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コメント

 

 今回、針生氏のインタヴューに立ち会い、話を聞くことができたことは、貴重な経験であった。
 戦前、そして戦後の社会、歴史というものが美術を大きく規定し、交感しているのだ、という実感をその語り口の奥から感じた。語り口や、表情、抑揚、そして一瞬の逡巡など、そこには「人間」が常にいる。文字には現れない、それらの行間が伝われば幸いである。
(神野智彦)

 

 針生一郎先生へのインタヴューはとても刺激的でした。いわゆる「御三家」の一人とされ国内外の美術動向を紹介し、戦後の日本の美術批評をリードされてきた方にお話を聞くことができたことは幸運な機会でした。
 インタヴューでは、美術と社会の関係における制度について質問し、長年の間批評家として関わってきた先生の意見と姿勢を聞くことができました。「制度」とそれに対する関わり方は、芸術にとりまくお金との関係に象徴的にみることができます。今回のインタヴューをきっかけとして読んだ『金と芸術』はそういったことを知る上でとても考えさせられる資料でありました。
 また、針生先生の美術を探求する貪欲さというようなものが全く留まることがないその姿勢は、美術について学ぶ者としてとても学ばせていただきました。これらのことをひとつひとつ自分のものとして、これからもわたしは美術に関わっていきたいと思っています。そして、このインタヴューが多くの人に活用されることを願います。
(藤本浩二)