culture power
artist 野村誠/Nomura Makoto


















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コメント

鍵盤ハーモニカは私たちの世代には馴染み深い楽器である。小学校の音楽で必ず使われるからだ。しかし、そのプロの演奏家の方には初めて出会った。野村氏は持ち運びが容易で多彩な可能性を秘めた鍵盤ハーモニカの魅力を最大限に引き出す音楽会を多く企画していた。中でも興味深かったのは『動物との音楽』である。動物という普段は音楽というものと無関係に存在しているものと音楽とのコラボレーションは、独自性に溢れる。また、作家でさえ予期しない要素が加わり、音楽の新しい可能性を開拓しているように思えた。
野村氏は飄々とした雰囲気の方だった。その視点で作り出される音楽は独創的で力強い。これからも氏の活動から目が離せない。
(小林あずさ)

野村誠さんは、20年前から鍵盤ハーモニカ演奏によるパフォーマンスを行っている。現在の鍵盤ハーモニカは、20代目になるそうだ。一番最初のアイデアは、歩行器の上に、子供の時以来使用しなくなった鍵盤ハーモニカを集めて並べ、いろんな人に演奏してもらうパフォーマンスだ。当時から、コミュニケーションを重視した活動を思考している。その後も、子供とのワークショップや、高齢者とのコラボレーションを行い、音楽、アートを通した人とのつながりを大切にしている。彼の言葉で、印象深いものがある。「アーティストが、子供や高齢者に教えるのではなく、教えてもらっている。」気さくな彼らしい言葉であり、アーティストと参加者が楽しく活動できるコツなのかもしてない。
(前島史子)