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開催概要


「1992板金考 — 板金工2022 ー彫刻家・吉雄介 トタンと歩んだ30年ー」


トタンを用いた彫刻を作り続けるアーティスト、吉雄介。30年間に制作した作品は1,000点に及びます。作家生活を代表する作品やアトリエの再現、30年間に行った展覧会のDMの展示などを通して、武蔵野美術大学芸術文化学科の学生17名が、彼の創作の歩みを紐解きます。

プロジェクトについて
  • ロゴ
    • 会期: 1期10月12日(水)〜10月22日(土)
       2期10月28日(金)〜10月30日(日)
       3期11月07日(月)〜11月12日(土)
    • 会場:武蔵野美術大学 9号館
       5階ホワイトルーム/6階apmg
      開館時間:11:00〜17:30
      入場料:無料

      ※2期は芸祭期間のため要来校予約

アーティストプロフィール

  • 吉さん
  • 吉 雄介
    YOSHI Yusuke

    1965年 神奈川県生まれ。
    1990年 東京造形大学美術学科Ⅱ類を卒業。
    2016年 「生への言祝ぎ」大分県立美術館
    2020年 「哲学するトタン」松屋銀座デザインギャラリー1953
    他個展、グループ展多数。

トタンと呼ばれる亜鉛メッキ鋼板を用いて彫刻作品を制作しています。薄くて軽く、曲げたり繋いだりなどの加工がしやすいこの素材を使って、東京造形大学在学中からさまざまな形の彫刻を生み出し続けてきました。また、武蔵野美術大学で20年以上、学生を対象とした展示ワークショップをおこなっており、2021年度からは彫刻学科非常勤講師として授業を担当し、芸術文化学科の1年生が彫刻を学んでいます。

本展のテーマ

吉雄介は、1992年から現在に至るまでの30年間、トタンを用いた彫刻を作り続けてきました。その中で、自分が作りたい形を頭の中で考え作る「板金考」から、彫刻のために作品を作る「板金工」へと意識が変化します。この変遷から、今回の展覧会のタイトルが生み出されました。30年の節目となる本展では、1,000点を超える作品の中から、芸術文化学科が所蔵している作品や未発表の作品を含む100点以上の作品を2つの会場で展示します。

見どころ

展示替え

「1992板金考−板金工2022 彫刻家・吉雄介 トタンと歩んだ30年」展では、吉雄介の初期から最新作まで、全期総計100点以上の作品が並びます。これまで吉の個展の多くは、彼がひとり展示室で何時間もかけて配置を決めるものでした。今回はその流儀に習いつつ、学生の視点から新しく、そして全く異なる2つの展示をおこないます。初の試みとなるクロノロジカル展示では、吉が30年で制作してきた作品を代表的な個展ごとに取り上げます。また、展示班が吉の作品に触れて感じたことから着想した3期のテーマ展示もぜひご覧ください。

  • ホワイトルーム
  • ホワイトルーム2

アトリエ再現・コレクション

吉の作品は、2畳ほどの小さなアトリエから生み出されます。今回はそこで実際に使われている道具類を持ち出し、apmgというアトリエとはスケールが異なる空間での再現を試みました。作業台やスクラップボード、CDラックなど、作家を身近に感じることができる物たちが空間を形づくり、壁面には吉が所蔵する作品が飾られています。

  • アトリエ机
  • アトリエ壁

新作 15 BANKIN heads

本シリーズの作品は、吉雄介が人の頭部を「ドーム」として捉え直すことで、自身の彫刻作品に落とし込み、15点の作品を制作したものです。2021年度、武蔵野美術大学芸術文化学科1年生を対象に、吉雄介が講師としておこなった授業テーマ「頭部を作る」をきっかけに制作が始まりました。

  • 新作正面
  • 新作斜め

つなぐプログラム

①展示ワークショップ「トトトトトタント」

本プログラムでは、作品をみつめ、空間を捉えて展示を作り上げていく吉の展示を体験していただけます。参加者同士で作品や空間について話し合いながら、作品の関係性や可能性を見つけ、皆さんによって完成していく展示となります。
10月28日(金)、30日(日)は吉雄介が参加します。

  • 開催日時:会期中 毎日開催 
     1期・3期(平日)12:10〜13:10
     2期・土曜日11:00〜12:00
      13:00〜14:00
      14:30〜15:30
     ※2期 芸祭期間中につき要来校予約
    会 場:武蔵野美術大学9号館6階apmg前
    定 員:各回6名(事前予約制)
    参加費:無料
    お申し込みはこちら→
  • トタント写真

②鑑賞ワークショップ「展示の示展」

テーブルの上に置かれた吉氏の作品を使って作品や展覧会、そして自分自身を「示展」するプログラムです。作り上げられていく展示風景の写真を撮り、展示がどのように変化していったのかを時系列順に追うことができます。再現と制作、新たな関わりから生まれる創造に出会うプログラムです。

  • 開催日時:会期中いつでも
    会場:武蔵野美術大学9号館5階     
     エレベーターホール
  • 示展写真

③SNSから参加できる「みんなのトタン図鑑」

吉雄介の作品には名前が付けられていません。このことにより、作品に対するイメージが固定化されず、鑑賞者は自由な発想で作品と対峙することができます。このプログラムでは、お気に入りの作品の写真を撮り、オリジナルの名前と#みんなのトタン図鑑をつけてSNSに投稿します。他の人のお気に入りの作品や、その人がどのように作品を見たのかを共有することで展示室の外にも楽しみが広がります。

開催日時:会期中いつでも

カタログ

「1992板金考ー板金工2022」展 カタログ

トタン彫刻家である吉雄介と、芸術文化学科の学生17名が協働してつくりあげた「1992板金考-板金工2022」展を実際に触れられるメディアで伝えます。1992年から現在に至るまでの30年間に制作された1,000点を超える作品の中から、100点以上の作品を中心に展示された作品を展示風景と共に収録します。
また、展覧会を作り上げてきたプロジェクト活動を紹介しています。
会場へ足を運んでいただいた皆様やプロジェクトメンバーと共に日々変化していく展示を冊子に収めるため、12月中旬以降に完成予定です。

カタログが完成しましたら、メールにてお知らせいたします。メールによる通知をご希望の方は、以下のフォームより、必要事項をご記入ください。

カタログの完成のお知らせフォームはこちらから→

デザイン:カタログ班
監修:古賀稔章

アクセス

  • マップ
  • ※お車でのご来場はお控えください。
    ・西武国分寺線「鷹の台」駅下車 徒歩約25分
    ・JR中央線「国分寺」駅北口下車
     西武バス「国分寺駅北口」発「武蔵野美術大学」下車
    ・JR中央線「立川」駅北口下車
     立川バス「立川駅北口」発「武蔵野美術大学」下車
    ・JR武蔵野線「新小平」駅下車
     都営バス「新小平駅」発「小川寺前」下車 徒歩12分
     駅発タクシー約12分(約1200円)

開館日